バベルで過ごす10分間
授業や読書会のための活動案です。探索し、検索し、文章の意味がどこから生まれるのかを話し合います。
始める前に
2人につきインターネットに接続した端末を1台、または全員で見る画面を用意します。図書館には、その文字と本の長さで表せるすべての本がある、と説明してください。ボルヘスの短編は活動の前でも後でも読めます。
本で使われるのはラテン文字の小文字、空白、コンマ、ピリオドだけです。日本語などはローマ字に直してください。まず試せる検索語: babel
探索する
2分図書館を探索する操作を選び、部屋に入って本を開きます。数行読み、気づいたことをペアで話します。すべての文章に意味を見いだす必要はありません。
検索する
3分検索を開き、ラテン文字で短い文を入力します。初期設定のまま検索し、結果を1つ開きます。自分の文の前後も読んでみましょう。偶然開いた本を読むときと何が違いますか。
話し合う
5分発見したことを比べ、次の問いを手がかりに話し合います。
- ある主張とその反対の主張がどちらもあるなら、見つかったことは正しさの証明になりますか。
- 自分の文を発見したのでしょうか。それとも、その意味を自分で持ち込んだのでしょうか。
- 文章を選ぶ、読む、誰かと共有することで何が変わりますか。
終わりに。 「すべての文章を収めた図書館でも……」に続く言葉を、それぞれ考えます。異なる答えを大切にしてください。この有限のデジタル版はボルヘスの短編への入口であり、作品そのものの代わりではありません。
最後の部屋を探そう
さらに学びたい人のための選択課題です。調査に20〜30分を使いましょう。部屋が見つからなくても、筋道の通った考察はできます。
最後の部屋は図書館で唯一の空間的な例外です。最終階にただ1室だけあり、赤い本が1冊置かれています。この本もほかと同じ410ページです。このデジタル版には実在しますが、ボルヘスが描いた部屋ではありません。
なぜあるのでしょうか。通常の部屋には640冊の本が入ります。すべての本の総数を640で割ると、余りは1になります。そのため最後の1冊には専用の部屋があります。本棚を埋めるために本を省いたり重複させたりはしていません。
- 「図書館について」のページを読み、このデジタル図書館が有限である理由と、最後の部屋の特徴を確認します。どこを探すか仮説を立てましょう。
- 座標や移動操作を使って仮説を確かめます。試したことと、そこから除外できる可能性を記録してください。「見つからなかった」と「存在しえないと証明した」は区別しましょう。
- 部屋を見つけたら、本、ページ数、位置を通常の部屋と比べます。見つからなければ、考えた道筋を説明し、次に試す方法を提案してください。
最後に、どれほど巨大でも有限の図書館と、無限の図書館との違いを話し合います。ボルヘスの物語、本の総数、このサイトの設計判断は、それぞれ何を決めているのでしょうか。
この図書館について